2009年7月23日木曜日

no sex no life

■北欧にザリガニシーズン到来

 子どものころ、田んぼで捕まえた経験を持つ人もいるであろうザリガニ。実はグルメの世界ではれっきとした食材のひとつである。

  「ザリガニを食べる」なんて聞くと、ゲテモノ料理を想像するかもしれないが、フランス料理では「エクスビス」と呼ばれる高級食材。日本のレストランでも季 節によっては出しているところがあり、都内の某フレンチレストランのシェフいわく、「築地で仕入れていますよ」とのこと。

 日本では食用 としての馴染みは薄いが、世界にはザリガニの旬到来を強く待ちわびている人々もいる。森と湖の国として知られる北欧のスウェーデンとフィンランドだ。フィ ンランドでは7月21日、スウェーデンでも8月になるとザリガニ漁が解禁になり、街にザリガニがお目見え。夏の風物詩として知られている。

■気になる食べ方は?

 シーズンを迎えるとマーケットにはザリガニが並び、人々は山盛りのザリガニを囲んでザリガニパーティを開く。レストランにも期間限定のメニューとしてザリガニ料理が登場し、旅行者でも気軽に味わえるのが嬉しい。

  調理法はいたって簡単で、シンプルに塩とディルと呼ばれるハーブで茹でるだけ。真っ赤に茹で上がったザリガニは見た目にも食欲を誘うが、実際カニに似た風 味を持ち、思いのほか美味。専用のナイフやスティックを使って食べるのだが、小さいのでそれほど身は取れない。おなかのスープはチュウチュウ吸ってもOK だ。

■ザリガニは意外に高級食材

 食べ慣れるまでは難しいが、慣れるほど食べるのも難しい。というのも現地ではザリガニ は意外に高級食材。レストランではたいてい時価だが、たとえばフィンランドでは1匹6~8ユーロ(約800円~1,060円/2009年7月7日現在 1ユーロ=132.949円で計算。1円の単位を四捨五入)前後。マーケットでは、1キロ40~50ユーロ程度(約5,320~6,650円/同)。ザリ ガニだけでおなかを満たそうとすると、かなりの出費を覚悟しなくてはならない。とりあえず試してみたい人は前菜として2~3匹楽しむのが無難かも。

 それなら自分で捕まえて……と考える人もいるかもしれない。だが日本にいる野生のザリガニは生息環境が清潔でない場合も少なくなく、さらに泥抜きなどの手間も考えると、個人的にはあまりおすすめできるものではない。ちなみに寄生虫の問題があるので生食はご法度だ。

  最近はスウェーデンではザリガニがほとんど獲れなくなってしまい、その多くを輸入に頼っているが、ザリガニ人気は相変わらず。一方、フィンランドでは 2008年はザリガニの記録的な大漁年だったそうで、およそ1,000万匹が獲れたという。アメリカから入ってきた外来種も多いが、やはり人気が高いのは 在来種だ。

 やはりここは一度本場で味わってみるのがいいだろう。旬は8月で、9月ごろまで食べられる。

生まれて初めてラングスティーヌを見た時は

「ザリガニが出てきた!」

と驚いたもんです。。。(実際には科も違うのですが…)


もともとは食用で輸入されてきたザリガニ…

食べると意外と旨いもんですw(川で取ったの食べないでね^^;)